園長からのメッセージ(2017年度・1月号) 園長からのメッセージ(2018年度・7月号)

大変ですね、どこからヒント

 土曜日、朝4時半に家を出て夜中の1時の日帰りで福岡まで、幼稚園・保育園の先生方に話をさせていただく機会がありました。始発の新幹線、座るなりお隣の男性から「電源コードをよろしいですか」、開いたパソコンに、会議の資料なのか話す内容なのかびっしりと文字が画面一杯です。一方私は紙一枚を拡げたまま窓の外を眺めては時折メモを、眺めてはメモを。「大変ですね、どこからヒントを」、と私に問いかけてきました。原稿を読んだり、映像を使っての講演よりも、その時の思いをぶつけることにしているとのこと、勿論何日も何日も思い巡らせて伝えたいことをまとめている、このメモも何日も考えたこともその場の雰囲気で一変させることもある、と。また「大変ですね」、その言葉かけに元気と熱意を頂きました。園児から「お話、頑張ってね」、何人もの子どもたちから。新幹線でじっとしているとメールの音にびっくり、ある先生から「がんばれ」の言葉。勿論、思いを出し切った時間になりました。
 梅雨、雨ばかりの中、子どもたちに感心したことがあります。すごい水溜まりの中に入って、大きな風船を膨らませてその中に落とすと、もの凄い勢いで走る風船、遠くで見ていても私も楽しかった。もう一つ、横断歩道を渡って門にやって来る親子の会話。傘をさしていた男の子が、お母さんに「手をあげまーす」と、茶目っ気ににこにこして、渡って来ました。傘を大きく上に上げて渡る姿は本当に可愛かった。
 大学4年生、卒論を書きたいので意見を聞きたいと卒園児がやって来ました。しかし最初に取り出したのは、私からの絵カードメッセージでした。「覚えていますか」、ドキッ、しかしよく覚えていました。H13,7,17。約17年前の手紙を大事にとっていた、本当に感激いたしました。幼稚園に入った3歳児、その時の先生と今でも手紙の交換をしているとのこと、この4月に系列の保育園に移ったその先生の元に車で向かい、再会の場を作りました。いいですね、何年経っても先生と子どもが喜び合う姿は。しばらく時間をあげました。
 その日の門でのことです。お母さんと男の子が、遠くから走ってやって来ました。息をしながらお母さんは「もうかけっこ、負けちゃいます。」、その顔は素敵な笑顔でした。そうですね、負けるとパニックになるぐらい泣いてばかりだったあの子が、いやあの子に負けた、親にとってはこんなに嬉しいこと、どんなことでも親は子に抜かれること、そんな時大きな成長を感じます。
 入園したばかりのこどもたちももうしっかりしてきました。そしてまたいろんな子どもたちと関わり大きく大きくなっています。楽しみです。

フォトギャラリー

フォトギャラリー