園長からのメッセージ(2017年度・夏休み月号) 園長からのメッセージ(2017年度・夏休み号)

歌声とドクダミ 迷いました

 誕生会での先生方の演し物が始まります。じっと待っていると、透き通ったきれいな歌声が静かに流れてきました。玉川中央幼稚園の優衣先生の導入の歌声に心を洗われました。私には、二つのあこがれがあります。誕生のすぐあとに、父親が外の夜空を見上げると、9月の澄んだ満月と星、「この子は澄んだ人になって欲しい」、63年前頃に歌の上手な「立川澄登」のように歌の上手な人になって欲しい、そう願って「澄人」と命名した、何度も聞かされていました。心の澄んだ人になろう、歌の上手な人になろう、ずっとあこがれでした。「澄んだ心」は毎日が努力の日々ですが、諦めているのは、歌を上手く歌うことです。だから特に歌が上手い人は、私には尊敬するあこがれの人です。その日は充実した一日になりました。          
「 園長先生、ホールに是非いらしてください」、誘われるままにホールに。柿の実の先生方が歌とパフォーマンスを披露してくださいました。最近、「真面目で素直でにこやかな先生が多いが、何か足りない、そう、覇気というか勢いというか元気さというかなんともいえない何か、よし、発声練習と響き渡る歌声だ」。柿の実一の声量と美声の美緒先生に、早速教職員の研修をお願いしました。その研修結果の発表、ホールの中央に席が。10人近いグループが4つ、どのグループも素晴らしい歌声とパフォーマンスでした。最初から泣きっぱなしでした。上手い、素晴らしいものを持っている、頑張っている、一人ひとりの晴れやかな顔、最高でした。発表した先生方は私の後ろに座っていましたが、最後に「総評を!」、私の顔はくしゃくしゃ、見せられません。ぱっとみんなが前に来て座ってじっと見ています。「みんなが一番」。順位は付けられませんでした。一人ひとりが持っているタレントをしっかり見せてもらいました。人の良さを生かすのも殺すのも人、最高の教訓を得ました。先生たちも子どもたちも、幼稚園でも家庭でもあらゆる職場でも本当に大切な教訓です。
 夢の森に就職活動の学生2人を案内していると、こんな凄いところは見たことない、凄い、凄い、その連発でした。当たり前のようにしていても当たり前でないこの環境、生かすか殺すか幼稚園の姿勢が問われている、そう思いながら案内、その工夫と努力、ひしひしと感じるものがあり、園長を降りたことへの悔いは消え去りました。出会った年長の男の子が、年少の男の子に「ね、学園長先生だよ」と教えながら手を振ってくれました。すると隣の子も、にこっとしていっぱい手を振る、あったかい空気が溢れていました。

 迷ったドクダミ、やはり書くことにします。クラスの便りからです。「こあらぐみ(三歳)の庭で自由遊びをしていた時のこと。数名で玩具のお鍋でごはん作りあそびをしていた子どもたちがいました。とても夢中になっていて、友だち同士協力して落ちている草や石を混ぜて楽しそうだったので声をかけてみると何とも言えない香りが。お鍋の中にはドクダミの草や花がたくさん入っていて、作っていた子どもたちは嬉しそうに、元気が出るスープです、とにこにこでくれました。おいしく食べるマネをした後、作った子どもたちに香りを伝えると、くさーい、と大笑い。その後、クラスのみんなにスープの香りをかいでもらっていくと逃げ出す子、笑っている子、抱き合う子と様々な反応でした。楽しい時間になりました。」 
フォトギャラリー

フォトギャラリー