園長からのメッセージ(2017年度・1月号) 園長からのメッセージ(2017年度・修了号)

後ずさりして遠巻きに

 全国のあちこちから幼稚園・保育園の先生を目指す学生がバスに乗り大勢やって来た。幼児教育の良さ、仕事の魅力を知って欲しいとの企画、行政も先生不足が騒がれている今、その魅力を伝えたいと園案内に引率してきました。いつもの熱意で説明していると、急に学生さんたちが後ずさりして自然と輪が出来ました。するとそこには大きな茶色のカエルがのそのそと歩いています。遠巻きに「へー、あんなふうに歩くんだ、わー、初めて見たー」、感激していました。「子どもたちと逆だね、子どもたちは、わー、とすぐ周りに集まり手に乗せたり触ったり大騒ぎするよ」、ついつい子ども心になって欲しい、言葉がけしてしまいました。広い山や畑に釘付けになったかのように、幼児教育に魅力を感じてくれたようで、目は生き生きしていました。一人でも多くの学生さんが幼稚園や保育園の先生になってくれたらなあ。
 職員室の前に「鳥の巣箱」みたいな、けどなにか違うような木の箱が置いてありました。誰が、何処から、うーん、私に直して欲しいのかな、その場所がわからず困って周りの先生に尋ねていると、三歳のまだまだ小さな男の子が、「あそこだよ」と、案内していきます。なんと大きな水車の一部がはずれたものだとわかりました。大人がわからなかったものを小さな男の子がよく、本当によく見ていたのです。子どもたちの観察力、本当に凄いです。先生たちの今日の「体調」「心の状態」「服装など」よく見ています。お母さんの、お父さんの、先生の、お友だちの動きや気持ちを一番見抜く力、子どもは本当に凄い。まさに「見抜く天才」です。
 一人の女の子が走り寄って来て「友だちにね、やさしく出来たの、そしたらね、本当にこころのダイヤモンドがキラッ、と光ったの」。卒園する子どもたちに贈る「こころのダイヤモンド」(胸に付けるバッジで中央に光るものが埋め込まれている)が、大人になってもいつまでも光り輝いて欲しい、そう願いながら卒園の子どもたちを送り出したい。するとまた違う子がやって来て、「園長先生ずるいよ、幼稚園や保育園だけ作って、どうして小学校は作ってくれないの」、何人もの子どもたちからそう言われる。そう言えば30年程前から子どもたちに何度も頼まれて来た。保護者にも本気で頼まれたことも有り、正直何度も考えてはいました。この子どもたちとまだまだ過ごしたいなあ、もっともっと関わっていたいなあ。年長さんも一人ひとりが本当にもう小学校、応援してるよ、叫びたくなる。卒園児のみんな、がんばれ!
 子どもたちは一つ上の学年になる、大きな期待でわくわくしている。また来年度、その期待に応えたい。精進するだけです。これからもよろしくお願いいたします。

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