園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2016年度・夏休み号)

誰もが大切なんだ

 世に生を得た者はすべてに価値あるものばかりです。微生物しかり動植物しかり、ましてや私たちみんな過去にも現在にも存在意味のない、なかった方はいない、そう断言したい。
 腰を痛めた。全く動けないこともある、痛みが気にならないこともある。朝に、昼に、夜にと書類との時間、世の中あまりに書類に文書、報告に実行、他人に機関に行政に責任ある方に求める傾向にあり、形にしたものを求めすぎてはいないか。元旦より玉川中央、柿の実、夢の森、はじめの一歩、ちびっこ安心館、その他地域の・職場の・保護者への諸々への文書等が舞い込んでくる。夢を語りたい、汗だくになって子どもたちと走り回りたい、保護者のみんなに声かけたい、もっと書に本に絵本に時間が欲しい。腰を痛めて思うことは、本当に「元気が一番」だということ、けど「これからは気力が一番」のようにも思えてきた。子どもたちに全力、保護者に前向きに、教職員には共に、そうした思いには「気力が一番」と、自分を奮い立たせては見ても、一日48時間が欲しい。書類に、運営に、経営に、職務管理に、給与・経理管理に、園行事に、保育展開に、そして「家」という形の責任に、地域に、教育に対応する時間もほしい。夢は、にこにこ顔でのんびりと子どもたちに語りかけている姿です。今こうしてパソコンに座っている間にも痛みが激しい。自分の生き方の方向転換を迫っているようにも思えます。求められている、見られている、確かに「気力が一番」かもしれない。責任を負う、責任を感じる、責任を取る・・・・、世は他人にはついつい求めがち、求めがちな世から解放されたい方々がたくさんいるようにも思われます。上にたつ、責任ある、「長」という立場には、にこにこののんびりはないのだろうか。夢が「にこにこのんびり」ならば、その実現の夢の為には・・・。今は朝の6時、今日は朝早くから考えることばかりです。昨夜は久しぶりに本に向き合った。本を読むことに明け暮れた学生時代、子どもたちと関わる園長になろうと、封印して段ボール200箱近くを倉庫の奥に積み上げた。老後の夢は、図書館と美術館、そして子どもたちと「にこにこのんびり」だ。朝夕に、畑を耕し野菜を育て旬の食べ物に囲まれたい、その野菜等を子どもたちや教職員、保護者に「うまくいったよ、おいしいよ、食べてみな」、そうできたらいいな。
 昨夜読んだ本、「朝一番のおいしいにおい」(佐藤初女)には惹かれました。著者の「森のイスキア」、その生き方に共感と自分も、との夢を描いた。「一緒に食べることは、言葉を尽くして話すより深く心が通います」。著者は餅つきが大好きとのこと、「餅つきは一人ではできない共同作業です。その共同作業では各自が自分のタレントを知って自分で役割を決めます。蒸す人、つく人、のす人。いつの間にか心がとけあってしまいます。蒸しあがった一粒一粒のお米はつくことによって一体となってしまうのです。もとの米には戻らないし、食べる時はみんなで分かち合います。和気あいあいに浸りながら、わたしはここに・・・・」の所に来て、これだと思いました。図書館・美術館・食農食育・森のイスキア・幼児教育・囲む食卓・餅つき・にこにこのんびり・・・、私のこれからの夢の展望が開けてきた。おつきあい、ありがとうございました。