園長からのメッセージ(2016年度・12月号) 園長からのメッセージ(2016年度・12月号)

子育ての哲学を考えるヒント満載の本

 「謹呈」、そう記された郵便物、開けてまず目にした「子育ての哲学を考えるヒント満載の本」、その下に「汐見稔幸」、と推薦人、幼児教育界の私の師と仰ぐ先生の名、すぐに手にして読み始めました。なんと著者は「山本香」、父母の会でお世話になった方、卒園児の健太郎君のお母さんでした。「文房具図鑑」について以前このコーナーで取り上げた小学生著者の母親でした。一気に読み上げました。どの子どもも持っている、「好き!」の力をとことん伸ばす秘訣があちこちにいっぱいでした。今子どもたちに、教職員に、保護者の皆さんに「大好きいっぱい!」を熱く語ろうと、心に決めていただけに、今回はこの本を取り上げてみました。この冬休み、また年が変わるこの時期に、子育ての何らかのヒントになれば嬉しいです。
 「文房具図鑑」を、直接本人が玄関に届けに来たあの時の嬉しさがまたこみあげてきました。健太郎君の夢中を止めない小さな習慣、まさに子どもの創造力が伸びるヒント満載の本です。そのいくつかを取り上げてみます。一つでも気になる習慣があったなら、「あっ、これだ!」で結構です。そう思うだけで考える良き機会になれば・・・。


ささいな「カケラ」でも、残しておくことで「思い」が蘇る。   
「残しておく」だけで伝わることがある。   
子どもの発言をメモにしておけば、後で大きな喜びになる。   
子どもが描いた絵や作ったものを取っておくことが、子どもに「あなたが大切」を伝えてくれる。   
ほんの小さなことが「夢中」を止めない力になる。   
子どもの「やってみたい」は止めない。やらせることも、親の挑戦。
子どもは発見の天才。だから見つける手助けをしてあげよう。   
小さくても「自分だけの場所」を作ると、子どもの夢中が加速する。 
子どもが自分の世界に入り込んで夢中になっているときは、決して口出ししない。 
危ないと思っても、まずは子どものやることを見守る勇気を持つ。  
ほかの子どもと比べない。目の前のわが子だけを見る。   
ちょっとしたやり取りでも「手紙」にすれば、おもしろさが倍増する。   
子どもの写真を一枚のボードに集めてみよう。一年間の成長記録になる。   
子どもの遊びに付き合うことで親にも広がる世界がある。   
どんぐりも工夫次第で作品に進化する。   
親子で作業することが絆を深める。   
ときには親が「夢中」になってみる。   
誰かに認められることで「夢中」の世界がもっと広がる。   
子どもからのサプライズは最高のプレゼント。   
「文字だけの本」も子どもの空想力を膨らませるきっかけになる。   
デジタルから離れることで得られるものがある。   
子どもの「作品」を年賀状にすることで、家族の一体感がアップする。   
子どもが夢中になれそうなものを見つけることは、子どもの扉を開くこと。
人と比べず、わが子のペースで成長するのを待つ。   
親が喜ぶことで、子どもはもっと力を発揮する。   


 私も考えることがたくさんありました。本に触れる機会が減ってきているので、努めて本を手にしたい。山本さんは「石坂香」名義でイラストレーターとして活躍していますが、自分の著に自分でカットをいれる、素敵ですね。最後に園長として勧めたいワンフレーズ、「幼稚園から持ち帰るどんな小さな作品も、アレンジして飾る。」です。意義ある一年、また素敵な年を迎えますように!