園長からのメッセージ(2016年度・10月号) 園長からのメッセージ(2016年度・11月号)

生きている! 幸せだ

 朝6時、職員室のカーテンを開ける、目の前の紅葉楓が気になった。おや、緑一色だったのに今朝は黄緑に見えた。次の日、また朝見上げた。えっ、黄色に見えた。次の日、また朝見上げた。あっ、真っ赤に染まった紅葉が何枚かてっぺんあたりで鮮やかだ。僅かこの3日間で緑、黄緑、黄色、真っ赤、その変化の凄さにびっくりです。ああ、生きている、これだけで充分。こんな素晴らしい凄さを見るだけで充分。なにがあの美しさの変化を醸し出しているのだろう。なぜかという科学的な生物学的なことは解らないが、その美しさの現実だけで充分です。生きている!幸せだ。
 約10回の運動会が無事終わりました。あの子どもたちの本気な顔、一生懸命な姿は何とも言えない。間近に見るこの体験は幼児教育に関わるものにとっては最高の感動の場です。もうそれだけで子どもたち一人ひとりが眩しくてたまらない。真っ赤な紅葉にと変化していった神秘的な美しさにも劣らない子どもたちの輝きでした。自然に、子どもたちに、その凄さに魅せられる毎日です。またまた子どもたちが一回りも二回りも大きくなりました。大きく大きくなった我が子を、孫を見つめるお客さんの姿がいっぱいでした。この子どもたちの為にまだまだ頑張ろう、もっと頑張ろう、そう思って家路についたことでしょう。ご声援、拍手、掛け声、本当にありがとうございました。会場を埋め尽くしたお客さんの温かい眼差しが、最高の子どもたちの教場となりました。
 日本の行事の中で、また世界中の行事の中で本当に子どもの成長を願う、成長を祝う行事が多いことにびっくりです。人間の喜びの糧はその成長に尽きる気がいたします。ひな祭り、端午の節句、こいのぼり、七夕、こども祭り、ハロウィン、クリスマス、どれをとってもこどもの為になにか楽しいことやお祝いごとをやってあげようとの思いが伝わってくる。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、こうした言葉もみんな子どもたちの成長を願っての大人たちの思いに違いない。
 ブルーベリーに始まり、栗、銀杏、柿、アケビ、甘夏、早生みかん。畑にはさつまいも、大根、田んぼではお米、子どもたちは、人が生きていく中での糧としての食物の成長を見守っています。
 見えないものが見え、聞こえないものが聞こえ、感じられないものが感じられるような、人づくりが私の幼児教育の目指すものです。