園長からのメッセージ(2016年度・10月号) 園長からのメッセージ(2016年度・10月号)

本物の愛を感じます

 本当に雨の日が続きます。運動会がもうすぐそこ、外での練習が出来ない。外遊びがなかなか出来ない。職員室から外を、今日もまた雨か、そんな思いで眺めていると、なんと一人の男の子が土砂降りの中、傘をさしてスキップを楽しそうにしています。それを見た女の子がまた楽しそうにスキップしています。それを見守っているお母さん、なんだか嬉しそう。子どもたちは楽しい遊びの天才。雨の中、お母さんの・お父さんの・先生たちの本物の愛をいっぱい垣間見ました。
 車で玉川中央幼稚園へと玉川学園を走っていると、私の車ばかりでなくどの車が通っても、自分は濡れても子どもを道の内側に護るようにわが身で守っている。自転車で坂を必死で登っている。そこには大事な我が子が載っている。後ろ姿は結構濡れています。何度も何度も同じ光景を見ました。その後、夢の森に立ち寄りました。やはり同じ光景です。ゆるやかな長い坂を必死で自転車をこいでいます。降りたらまた傘をさしてあの急な坂を上っていく。その姿はやはり我が子を濡らすまい、その思いが満ちあふれている。毎日毎日、そんな光景が展開されているに違いない。こうした一つひとつが当たり前かもしれないが、本当に親が子を思う愛を感じます。毎日展開される子育て、本当に凄い、敬服の一言です。
 柿の実に戻り、主任の原稿に目をやっていると、やはり同じような光景が展開されたことが、報告されていました。土砂降り、バケツをひっくり返すような、容赦しない土砂降りです。ちょうど降園の時間、部屋からバスまで結構な距離、一人の先生が傘を差しだす、また一人・・・、先生たちの傘の花が続く、そしてそこには通りがかった保護者の方々の傘の通り道、勿論子どもたちはその中をそんなに濡れないでバス乗車です。けど、ずぶ濡れになった先生たち、保護者の皆さん、どの顔も天気とは真逆の晴れ晴れしていたようです。
 9月16日、62歳を迎えました。ますます元気になり気持ちは燃えています。脂肪肝だとか、糖尿病の心配から健康を考えて、この三か月で10キロ余り体重を落としましたので、身が軽くて軽くて、20代30代のような気分になっています。そんな私に、子どもたちは大合唱の「おめでとう!」、すれ違うたびにあちこちから「おめでとう!」。何故か耳元で大声で祝福もしてくれる、けどどれも嬉しい。ホールが割れるような大合唱、けど心地よい。人が「不快」「不愉快」「嫌な思い」になるのは、何故か聞こえるか聞こえないかの、ざわざわ、ひそひそ、ですよね。そして人はそれらを「うるさい」と思うものです。全く相手が見えない、噂も同じですよね。子どもたちの歓声、大合唱は真逆の感激、涙さえもたらします。いつまでもいつまでも元気でいよう、そう決意いたしました。
 この日、門でほほえましいことがありました。送ってきたお母さんを離れ、挨拶して門の中に入っていった男の子が、門の外に出て来たのです。「なんで出てくるの!」、叱っているお母さん、その男の子が「もう一度お母さんに会いたかったの」、するとお母さんはニコっとして、我が子を抱きしめていました。子どもはそれまでより嬉しそうに軽やかに門に入っていきました。

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