園長からのメッセージ(2016年度・12月号) 園長からのメッセージ(2016年度・3月号)

石も集えば ともだち

 久し振りに早朝より石を使っての壁画制作を行いました。半年ぶりだ。5時過ぎより7時過ぎの方が冷え込んで手がしびれました。約2週間で出来上がった作品、塔の名を「石も集えば  ともだち」と、名づけました。なぜか、あかぎれがひどく血がにじみ出ては来ても気持ちは熱く充実した日々でした。作業を中断している間は怠けているかなあ、との思いが自分のどこかにあったため、達成感をも味わい、8時以降の園長としての務めも心地よいものでした。冒頭より自己満足感のくだり、そんなスタートとなりましたが、幼い時から拾った石を磨いては飾ったり、歴史好きな少年時代、石器の収集が楽しみだった、また今も増え続ける石器を眺めていると、今回は自然石だけの作品を作ろうと決めていました。男性職員に頼んで河原で採集してもらったたくさんの平たい石、また私が今までに土木作業で掘り上げた小石を使ってみました。
 夢の森の敷地に制作したもの、玉川中央の壁に制作したもの、柿の実のあちこちにと楽しんできたものとは違った思いがいたしました。一個一個の石、形や色や大きさは違っても一つひとつが積み重なりあって出来上がっていく中、「みんなちがってみんないい」、どの石にもどの石にも愛着を覚えていきました。それぞれの良さを醸し出しての作品、そう自画自賛しています。今までは卒園する子どもたちに絵を書いてもらったものを引き立てるように考えていました。それらも素晴らしかったのですが、一個一個をセメントでかためていきながら、幼稚園、保育園に集まって来たこどもたち一人ひとりの姿を思い描きながらの制作になっていきました。
石も集えば ともだち    そう、こどもたちも集えば ともだち
 同じ幼稚園を数多くの中から選んで集まった一人ひとり、同年代のみんなからいろんなことを学びあって大きくなってきたこの1年間、また私にとってはどの園にも集った一人ひとりは可愛い、そうみんな友だちです。ありがとう、そんな思いの制作でした。
 ネーミングが好きな私は早速、教職員にその5、6メートルの塔に名前を付けてください、とお願いいたしました。約50人程の先生が案を届けてくれました。『みんなをみてるよ塔、元気に育ったるの木、想石の塔、心あったか塔、友達の輪の塔、いつも一緒の塔、笑顔の塔、はじまりのとう、見守りの塔、ふるさと(塔)、ありがとう、温もりの塔、きずなのいわ、ゆめのみち、リサイクルの木、なかよしのきずな、チョコレートウ、ゆめのつづき、石楽の塔、たいようの塔、にじのとう、色付く塔、おともだちの塔、きのこの山、石木(いしき)(意識)、なかよしおともだちの塔』、・・・同じネーミングもたくさんありました。悩んでいる時、年中の男の子の「いしかわりく」くんが、「えんちょうせんせい、ともだち、がいい!」と、先生がクラスでこどもたちに問いかけたのでしょう、すぐ気に入り、「ともだち」、教職員の中から選んでいた北原先生の「石も集えば」の両方から、「石も集えば  ともだち」と命名いたしました。
 石を固めながら子どもたちの育ちを喜び願い、先月号の「むくろじ(無患子)」も3園に植樹も終え、残りの日々、大きく大きく羽ばたいていく卒園児をしっかり見届け、見守り続けたい。