園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2015年度・夏休み号)

はっと、気づく感性、よし、と移す行動

 朝、目が覚める、まだ1時前、携帯の日付はもう7月13日(月)を刻んでいます、それからなぜか今までの自分を振り返りました。つい先ほどまではまだ日曜日、この日は炎天下ではあったがやっと出来る、最高の日となった壁画制作。丸一日充実した。静かな住宅街とはいえ小鳥の鳴き声が一日中泣き止まない中での作業、いっぱい汗をかき、いっぱい幸せ感に浸った。今、玉川中央幼稚園の園庭の擁壁に壁画制作中、明日からの幼稚園に備えてなぜか夜9時に就寝、こんなことは生まれて初めて。いつもは真夜中か、過ぎてからの就寝、約四時間あれば十分の睡眠、今日もその通りに四時間で目覚めてしまった。お陰で久しぶりに自分を振り返ることが出来た。柿の実幼稚園内に住んでいて、朝早く敷地内の朝の散歩はしたことがなかった。けど今朝は初散歩だ。びっくりすることばかりだ、園内のあちこちにいろんな小鳥が同じように散歩しています。また数も凄い、たくさんの鳥が飛び立つ風景やその鳴き声には気づいていました。山、いや森に囲まれている、たくさんの木々、広い野原や畑、せせらぎに池、小鳥たちには最高の散歩のようでした。森の中の家に住み、そこから森の中の木道を歩いて出勤、毎日の日課なのに「小鳥たちの散歩」に気づかなかった。今日は幸せな一日になるに違いない。
実は、今月の巻頭言は「岩手の中学生、先生との生活交換日記」について、私なりの思いを書くつもりでした。重たい話題であったので躊躇していたのも事実でした。中学生・高校生の担任を何年間か経験あるだけに、あの事件が他人ごとではなく気になり最悪の結果が本当に悔やまれました。教師として精一杯の努力、頑張りをしていたに違いない。けど、どこかで何かが足りなかったことは事実、「はっと、気づく感性、よし、と移す行動」、私の好きな言葉「その時、その場で、そのことを」、が頭から離れませんでした。この子の悩み苦しみ、わかる、この子のこと何とかしよう、そう思ったに違いない。けどその捉える思いはまだ奥の奥のサインに気付かなった。人は誰でも、殊に年齢を重ねれば重ねる程、「自分の中のわだかまりや思い、悩みや苦しみといった心のとげみたいなもの」は、誰にも気づかれないようにします。けど気づいてほしいのです。わかってほしいのです。そのとげを取り除いてほしいのです。あの中学生は、そのとげそのものを訴えていたのに。
どんな家族でもどんな職場でも「共有」「共感」は重要です。「私とこの子」という、枠からの脱却、他の教職員との連携、学校としての対応、その時を逃して思わぬこととなったに違いない。私もその交換日記はやりました。学生との交流、今考えていること、今悩んでいること、そしてより子どもたちの気持ちに寄り添えていたような気がします。高校生の拒食症に取り組み解決しました。クラスで独りぼっち感の中学生が立ち直りました。誰からも避けられ口を聞いてもらえないでいた中学生にもなんとかできました。今振り返ると、自分一人での対応でした。他の先生に相談したり学校の問題として捉えたこと、は、ありませんでした。「その時」は本当に難しい。  幼児教育に携わる教職員、「はっと、気づく感性、よし、と移す行動」をこれからも大切にしていきたい。「見えないものが見え、聞こえないものが聞こえ、感じられないものが感じられる」先生たちでありたい。長い夏休み、体に気をつけ、また子どもたちとの触れ合いも大切に。

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