園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2015年度・5月号)

泣き笑い、そして会いたかったよ

 初めての出会い、誰にでもあります。親しくなる、仲良くなる、その一歩も必ずあります。初めての幼稚園の子どもたちにとっては、「初めての出会い」です。自分では選択できないこと、担任の先生。担任も子どもたちを選べません。クラスの一人ひとりが選べないままのクラス発表、そして担任発表です。「選べない」こと、だからこそ「幼稚園の大切なお勉強」である「仲良くする」「しなやかに生きる」ことを学ぶ素敵な場です。知っている先生だと「ほっと」し、新任の先生だと「どんな人?」と、目を点にします。一番大好きなお母さん、お父さんと離れている、そばにいないことに気付くと泣く、いやいや泣き叫ぶ、いつまでもいつまでも泣き続ける。次の日、あの子が泣いていない。次の日、あの子が笑っている。一人増え、また一人増えていく。園内に落ちていた紙くずを拾おうとしゃがんでいると、「会いたかったよ」、小さな女の子から聞こえてきました。見ると、あの女の子、まだ二歳児の泣いていた女の子です。大人びた言葉が先生に向けられたのです。お手洗いにいると、またまた同じ言葉が違う子から聞こえて来ました。

はじめて会った子はね 「新友」なんだ
たくさん、たくさん遊ぶうちに 「親友」になっていった。
なんだって話せるよ、だってその子は 「信友」だから・・・・・
あの場所で、あのクラスで、あの先生と過ごしたみんなが 「心友」
本当に、本当に、たくさんの、たくさんの 「しんゆう」にありがとう。
一緒に踏み出した たくさんの「初めの一歩」
この幼稚園を選んだ、選んでいただいた、ありがとう。
私のクラスになってくれたあなた、ありがとう。
私の先生になってくれて、ありがとう。
あっ、おんなじクラス、あっ、おんなじバッチ、よろしくね、ありがとう。


 園児も保護者も教職員も、どんな出会いも、どんな歩みも、体験も、失敗も、新たな一歩のためのもの、貴重で大切で記念すべき第一歩です。順調です。もうあちこちから笑い声が聞こえてきます。もう耳を傾ける子もいます。じっと見つめてくれる子もいます。全くお話していないのに、「園長先生大好き!」と、抱きついてきてくれる。どの子もどの子も素晴らしい。
 教職員には、渡辺和子先生の書、「置かれた場所で咲きなさい」のごとく、与えられたその場で、出会った子どもたちと精一杯関わっていただきたい。教職員もたくさんの中から仕事の場として選んで集まった、出会った仲間です。大人としていろいろと判断して選んだのです。選んだ職場、そこは同じ判断で決意して決めたのです。人事発表で「置かれた場所」は、唯一選べない場、教職員がそこで咲くとき、子どもたちには幸せがいっぱいになります。先生が輝けばクラスは天国です。共に頑張ります。そして皆さんとも子どもたちに熱い思いを傾けましょう。