園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2015年度・4月号)

ここの卒園児です

 日曜日、朝から夜遅くまで職員室で書類と格闘、一秒でも長い一日であってほしい、そんな中、結構な数の電話が入ってきます。必ず卒園児からのものがある。四十手前ぐらいの女性から、名前を名乗り次から次に「私ね、26の資格を取ったの、・・・・・・・」延々とその数の資格を話し続けました。私はやっと自分の番だと思い、すぐさま「凄いねー」、すると「ありがとう」。今度は「私ね、20の宗教に入って頑張っているの・・・・・・・・」、その宗教を一つひとつあげていきました。「わあー、凄い、お電話ありがとうね、教えてくれてうれしいよ」。「じゃぁね」と、電話を切りました。しばらくするとまたかかってきました。今度は元気な声で「園長先生、○○先生にも教えてね。」「わかりました」、弾むように「よろしく」と言って切りました。担任の先生に伝えてほしかったようです。コミュニケーションが苦手だったあの子の言葉が、嬉しかった。電話の最初にはっきりと、「私、卒園児です。」と名乗りました。あとは一方的に資格と宗教の羅列でした。
 仕事に、同僚に行き詰った、そして何度も幼稚園の前を通って元気をもらった、遠い埼玉からやって来たとか。名古屋に引っ越して大学三年になって、自転車で私に会いにやって来た、本当に嬉しいことばかりです。
 玉川中央の壁に石ころで壁画制作をしていると、必ず寄ってくる方々は、誰もが「私ね、ここの卒園児です」、「私の孫はね、ここの卒園児だよ」、ほとんどの方が相当の年輩の方々ばかりです。必ず、「新しい園長さん、よろしくね」と、一言声を掛けてくれます。
 夢の森の10周年事業として「夢の森自然探検村での記念バーベキューを楽しもう!」に三日間たくさんの家族が参加しました。本当に楽しかった。中学生の卒園児、卒園児の家族までが聞きつけて飛び入り参加、いてもたってもいられないで、山にやって来たようです。毎年の楽しい森のイベントにしていきたくなりました。
 4月1日、柿の実ホールに、柿の実幼稚園170名、夢の森幼稚園31名、玉川中央幼稚園16名、ちびっこ安心館の教職員24人中3名、はじめの一歩保育園の教職員34人中6名の方々が集まり、私の話に耳を傾けて貰いました。子どもたちとの関わり、その保育の充実、そしてみんなの気持ちを高めて新年度を迎えました。みんなは、一つのあったかーいファミリー、みんなはいつなんどきでも助け合い学びあい励まし合う、みんな素敵でした。子どもたちと保護者の皆様、そして教職員とが「三位一体」のもと、素晴らしい一年にしていきたいと思います。
 初めての幼稚園、園児は勿論、保護者の方も楽しみましょう。子どもたちは同年代の仲間たちとたくさん学びあいます。子どもたちは大切なことは何か、聞く、話す、歌う、真似る、憧れる、走る、遊ぶ、読む、描く、頑張ること、許しあうこと、認めること、受け入れること、競い合うこと、たくさんのことを学びます。そうです、人として「しなやかに生きる力」を育みます。