園長からのメッセージ(2014年度・7月号) 園長からのメッセージ(2014年度・10月号)

埋み火(うずみび)をじっと見つめる

 うずみび、それは炉や火鉢などの灰に埋めた炭火のことです。昨夜、小中高の同級生から突然と電話が入りました。還暦を迎えた祝いの言葉でしたが、私が一足先に迎えただけで、その友人に「12月3日が誕生日だったな」と伝えると、びっくりしていました。小学校二年生の時に知ったその日が、その時の会話で自然に出たことに私もびっくりしました。これからの人生「埋み火をじっと見つめていきたい」とのことでした。自分の中に大切にして消さないように、また消してしまわないようにしてきた「人は許しあって生きていくこと」という炭火。幼い時にしっかりと心に住み着き、絶やさないように保ち続けたその「炭火」をじっと見つめいく日々にしたい、そして生まれ育った故郷に戻りたい、「どこかで会おうな」、電話を切りました。まず許す、まず受け入れよう、まず認めよう・・・私も両親に叩きこまれました。彼のように「炭火」として意識はしていませんでしたが、これからは自分の「炭火」をいつまでも絶やさずじっと見つめていきたい。
 毎日欠かさない一日最後の職員会議、三年目の先生がその日の保育の報告を立ち上がってしました。すぐ耳を釘付けにした言葉、「もやもやふわふわ発表」でした。子どもたちが発する言葉一つひとつが気になってきたようで、言葉や行いや仕草で嫌な思い、悲しい思い、泣きたくなる思いの「もやもや」、うれしくなる、元気になる、ありがとう、楽しくなる思いの「ふわふわ」。子どもたちからは次々にお友達の素晴らしいことが発表されたようでした。もやもやさせるような言葉が減り、あったかーい素敵な雰囲気になったようです。他の先生から「よかった探し、楽しかった探し」もいいよ、の一言。ただ叱ったり、駄目よ、の言葉かけも確かに効果はあるだろうが、なかなか難しく繰り返されるのが現状です。子どもたちの心に「あたたかさ」の炭火、その「埋み火」が絶えることがないようにするには、そうした問いかけをしつつ、子どもたちの炭火を育てていきたい。素晴らしい試み、何度も何度も繰り返してあったかーい「炭火」が作られるに違いない。 
 職員室にある「認めよう褒めようボックス」を開けるのが楽しみの一つです。教職員がお互いを認め受け入れる、そして褒める。家族が・・・子どもたちが・・・あらゆる職場が・・・そうなるといいなあ。
 ずっとライバルだった。勉強も、友だち作りも、喧嘩も。好きな女の子も。本当に本当に久しぶりの同級生からの励みの言葉でした。ありがとうな。

 

フォトギャラリー

フォトギャラリー