園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2013年度・夏休み号)

たくさんの笑顔が溢れますように

 本当に暑い、でも幸いなことに、あちこちから無邪気に水遊びに興じる子どもたちの歓声に、爽やかな涼と元気を頂きます。いつまで続くこの猛暑。子どもたちの健康、そして明るい笑顔が溢れますように、七夕でのお願いでした。
 そんな暑い暑い最中、悩んだ末に決断したことがあります。「決断」という表現は、それは運動会のメダルです。毎年誰かのオリジナルなデザイン、子どもたちにホンモノを、たくさんのカタログに並ぶメダルの何倍かの価格でも、「変わらないたからもの」、それを受け取る子どもたちに「たくさんの笑顔があふれますように!」との願いで、今年もこだわりを通しました。本当に悩みました。四月から悩んだ末、決断しました。
 何人かのデザイナーから選んだもの、それは「元気な太陽、大地に根をはる植物」をテーマに描き下ろされたものでした。素敵で力強さを感じました。名だたるアーティストの中から選ばせていただのが、「太田宏介」さん。選考に関わった知り合いの方からの報告によると、知的遅れを伴う自閉症を持つ画家の作品でした。力強い線とカラフルな色彩の絵の数々は、子どもたちに大きな夢をもたらしてくれるようなものばかりです。悩んだ末に決断して選んだだけに、また素晴らしい画家に出会えたことに感謝するばかりです。運動会での子どもたちに「たくさんの笑顔が溢れる」こと、間違いありません。本物の金メダル、子どもたち一人ひとりが勝ち取った最高の笑顔の金メダルです。あの広い運動会の会場溢れる観客の私たちを楽しませ、感動させ、釘付けにしてしまう子どもたち、早く一人ひとりにメダル授与したい思いに駆られました。また是非、先生の作品の一つでも玄関に飾りたくなりました。メダルのリボンは私が決めました。お楽しみに。
 先日、職員室の奥まった狭い園長の仕事場で、涙流して一つの手紙を読んでいると、どうかしたかと何人かの先生が覗きます。職員室の中の誰もが挨拶をしたり相談や報告に来やすいようにと、特別な園長室は持たないことにしていますが、泣いてたり、または忙しい時はちょっと困ることもあります。この原稿をパソコンに入力していると、次から次に挨拶と報告の連続で一時間は前に進みません。感動して泣いていた、そのお母さんの手紙からは喜び・感動・感謝・嬉しさ・・・、いっぱい伝わってきました。園児の中には目が不自由な方が数人います。私もその子どもたちが元気に園生活を送っていることに感謝していますが、その保護者からのお手紙でした。昨年はクラスが違っていたから、目が不自由だとは知らなかったので、笑っていたそうですが、一緒のクラスになり、目が不自由でも頑張っているその子に、昨年までのことをお詫びし、また一人の大好きなお友たちとして関わっていく、そうした周りの子どもたちの姿に感動してのお手紙でした。挨拶して迎えてくれたり、自分たちも目を閉じて遊んでみて、その大変な気持ちを共有し共感することも学び、ごく普通に一人のクラスのお友達として受け入れていく姿に感動いたしました。かすかに見える時があると聞き、自分を見てもらいたく、どうしたら自分を感じ取ってもらえるか、言葉をかけたりもしているようです。本当に純粋な優しさを子どもたちから学びます。溢れる笑顔が目に浮かびます。
 まだまだ続く暑さ、体には気を付けて楽しい夏休みとなるよう願っています。