園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2013年度・5月号)

満面笑顔で「ぼく、泣かなかったよ」

 親元から離れる、大好きなお母さんから離れる、どんなに不安で泣き出すのは当たり前、泣かない子たちも本当はその寸前で耐えている。初めの一歩から一週間、笑顔が溢れてきました。めそめそしていると、昨日まで泣いていた子が慰めています。感動ものです。バスから降りてきた三歳の男の子が満面笑顔で挨拶し握手した後、私を見上げて「ぼく、泣かなかったよ」。思わず「すごい!」と発してしまいました。一つ乗り越えた自信はこれからを支えていくでしょう。握手することも、挨拶することも立派になってきました。
 初めての幼稚園生活のお母さんはいかがですか。一か月遅れての不安解消は誰もが経験する貴重な体験です。まだまだ不安の真っただ中かもしれません。子どものための一回きりのその体験も素晴らしいものです。子どものことを思い応援し続ける姿はいつまでも素晴らしく、皆さんからは奪い取れない母親が母親たるゆえに持ち得る特権のような気がいたします。
 新人の先生たちもいじらしいぐらいの笑顔と挨拶を交わしてくれます。これから次から次にやって来る子どもとの関わり、保護者との関わり、教育行事などを考えての保育転換、書類や会議がたくさん入ってくる等の一つひとつの壁、大きなとまどいを必ず迎える、体験する、そうした情景を浮かべながらも、「この笑顔と真摯な前向きのはつらつさがあればきっと乗り越えられる!」と、祈るような願うような応援団の一人になっています。この時期、子どもを見切れていないのでは、経験不足では、と、思われるのは当たり前のこと、しかし誰もがその壁を乗り越えるという「あの満面笑顔の、ぼく、泣かなかったよ」、私の元に言って来なくても一人ひとりの表情が楽しみです。保護者からの一言に敏感になりがちなこの時期は、毎日が心配と応援、そして最後は信じることです。きっと良い先生になる、子どもたちに慕われ、保護者の方々に信頼と親しさ、そして応援団の一因に加わっていただける、また柿の実に、夢の森に、たまプラの「ちびっこ安心館」に集う保護者のみんなは解ってくれる、そう信じています。
 取り巻く自然環境も春全開です。たけのこ料理、柿の葉、よもぎ団子、かしわ餅、そしてサトイモや夏野菜の種イモや苗を子どもたちの小さな手で畑に植えました。夢の森の石垣はイチゴ畑に変身しつつ、柿の実の周りの畑はもうジャガイモが大きく育ちつつあります。たまプラの屋上には教職員と一緒に野菜やイチゴをプランターで育てています。楽しみです。

 発見して驚いていることがあります。池の周りに植えている10本余りの姫リンゴの木に素敵なピンク色の花が咲いて、わっー、と思っていた何日後かに見てみると、真っ白な花が満開でした。また駐車場に三十年前に植えたハナミズキ4本が、昨年まではピンクの花を咲かせていましたが、今年は白い花に変わっています。どちらも素晴らしいけれど、その変化に感動し、自然の不思議さ、あるいは木々も花々も自然の土壌や環境の変化に適応しているのかな、なんて考えてしまいました。

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