園長からのメッセージ(2009年度・2月号) 園長からのメッセージ(2013年度・2月号)

木登りと子どもたち

 絵本作家の松居友・松井陽先生編集の「ミンダナオの風」の冊子が毎回届く。ミンダナオ子ども図書館を建設し、そこには親を失ったり貧しくて学校に行けない子どもたち、其の数は数百人と聞いています。共同生活をしながら学校を営み、里子支援や保育所・小屋建設、医療や教育、植林環境活動に感動して、時折個人的に支援していますが、次の言葉に惹かれてのことです。
 「貧しいからといって、必ずしも不幸とは限らない。私たちの生活の方が、豊かな国の人々の生活よりもはるかに美しいと感じるときだってある。けれども、どうにもならないのが、三食食べられないときと、学校に行けないとき、そして、病気を治すことが出来ないとき・・・・。」
 その冊子の中に「木登りと遺伝子」というタイトルで、スタッフの女性の記事に長年夢見てきた、けど現実のものにはならないとは思ってもついつい夢見てしまうことがありました。
 ミンダナオの子どもたちはだいたいどんな木にも登れる。・・・「なんで子どもたちは木に登るんだろう」と考えるようになった。フルーツや木の実の「えもの」狩りです。木の上で食べ、下の私にも落してくれる。次はかくれんぼの隠れ場所・枝をしならせて飛び降りる遊び・ただただ枝にぶら下がる遊び・お昼寝なんかをしていた。ある日から私も子どもたちに交じって木に登り始めた。木登りを覚えてから気付いたことがある。木登りは身体は勿論だが意外に頭を使うということだ。居心地がよくて、景色なんてずっと見ていられる。心も開放的になって元気になっていく気がする。木の上を居心地の良い場所だと感じた時「人間の祖先は木の上で生活していた」という話を大学で習ったのを思い出した。人間の祖先が木から降りてきたのはつい500万年前の話である。その時の遺伝子が私やミンダナオの子どもたちの中にもまだあるのかなと思うと、ちょっとしたロマンだ。
 昨年でしたか、夢の森の教職員と父母の会役員に「もし夢の森自然探検村があなたの自由に使えるあなたのものになったらどう過ごしますか」。たくさんの夢みたいな楽しいわくわくする言葉が次々と。私は森の中に誰も侵入してこないことを想定して樹上にツリーハウス、広場の真ん中にガラス張りの家に一人で大の字で夜空を眺めて寝てみたい、・・・。誰もが自然の中での生活を満喫したい、まさにみんなにやはり遺伝子が生き続けているなあ。保育や子育てを応援して全国を飛び回っている小西貴士さんの「森に風がふいています」という詩に共感しましたので、紹介します。


森に風が吹いています。

あんなにも激しい吹雪きだからこそやさしい物語生まれる。
やっぱりやさしい風です。いろんな葉っぱが風にゆれます。
大きな葉っぱ 小さな葉っぱ 喰われた葉っぱ ゆりかごの葉っぱ
ほら 風が  歌っています。

そのまんまでいいですよ  

そのまんまが素敵です
森にはやさしい風が吹いています。

ひとつひとつが在ることを 大切に認めるやさしい風です。


 そんな風が吹き抜けたり漂っている夢の森 柿の実の裏山、大事にしたいですね。
先日フィリピン災害への義捐金の主旨を柿の実の保護者にお伝えいたしましたが、子どもたちの気持ちが嬉しかったです。「これはおとしだまのおかねです。こどもたちのおとしだまにでもしてください。」子どもが自分で手紙を添えている、本当にありがとうございました。

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